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2D CADでできること
製図・図面作成
- 機械製図(部品図、組立図、寸法入り図面など)
- 建築製図(平面図、立面図、断面図)
- 電気・電子設計(回路図、配線図)
- 土木設計(道路、橋梁、上下水道設備の図面)
- その他の分野(アパレル、インテリア、サインデザインなど)
図面の編集・修正
- 作成した図面を簡単に修正、更新が可能
- 拡大・縮小、移動、回転、反転、コピーなどの操作
- レイヤーを活用した図面の整理や変更
寸法記入・公差の設定
- 線の長さ、角度、直径、半径、座標などの寸法を正確に記入
- JIS・ISOなどの製図規格に準拠した寸法記入が可能
- 幾何公差や表面粗さの記入
図面の出力・印刷
- PDFやDXF、DWG形式でデータを保存・共有
- 図面をA1、A2、A3、A4などの規格サイズに合わせて印刷
- スケール設定(1/2、1/5、1/10など)
他のCADとの連携
- 3D CADとのデータ連携(2D図面を元に3Dモデリング)
- 他のソフト(AutoCAD、SolidWorks、Fusion 360など)とのデータ交換
- DXF/DWGを介したデータ共有
2D CADの代表的な機能
基本描画機能
- 直線・円・円弧・楕円・ポリラインの作成
- スプライン曲線(自由曲線)の描画
- ハッチング(塗りつぶしパターンの適用)
編集機能
- 移動・コピー・回転・反転(ミラー)
- オフセット(一定距離の平行線を作成)
- トリム・伸縮(不要部分のカットや線の延長)
- 分解・結合(グループ化やブロック解除)
寸法・注釈機能
- 寸法線(長さ・角度・直径・半径)
- リーダー線(注記を矢印付きで表示)
- テキスト記入(説明文や備考の追加)
レイヤー管理
- 図面をレイヤーごとに分割して管理(例:寸法レイヤー、部品レイヤー)
- レイヤーの表示/非表示の切り替え
- 線種・色の設定(実線、点線、破線など)
ブロック機能
- よく使うパーツをブロック登録して再利用
- 標準部品(ネジ、ボルト、ナットなど)をブロック化
- ダイナミックブロック(サイズ変更や属性の追加が可能なブロック)
スナップ・グリッド機能
- オブジェクトスナップ(端点・中心点・交点・中点などに自動吸着)
- グリッド表示(等間隔の点を表示して整列しやすくする)
文字・シンボルの作成
- 文字の入力とフォントの設定(JIS規格のフォント対応)
- 建築・機械製図用のシンボル(電気記号、溶接記号など)を使用
印刷・レイアウト機能
- モデル空間とペーパー空間の使い分け
- モデル空間:実際のサイズで図面を作成
- ペーパー空間:印刷レイアウトを設定
- スケール設定(1/10、1/50など)
- カラー・モノクロ印刷
代表的な2D CADソフト
ソフト名 | 特徴 |
---|
AutoCAD LT | 高機能な2D CAD、業界標準 |
Jw_cad | 無料で使える日本製の2D CAD |
DraftSight | AutoCAD互換の2D CAD、無料版あり |
BricsCAD | AutoCADと互換性のある2D/3D対応CAD |
Vectorworks | 建築・インテリア分野に強い |
2D CADは、製図の基礎となる重要なツールであり、機械設計、建築設計、土木、電気設計など多くの分野で利用されています。
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このブログではCADや機械設計に関する情報を発信しています。特に、これからCADを学びたい方や、副業としてCADを活用したい方に向けて、「製図の基礎」「CADの概要」「鋼材・材料の規格」「設計の基礎知識」など、役立つ情報を分かりやすく解説していきます。